ザイマックスグループ
”既存の枠にとらわれず、自ら未来を設計していく”──不動産の可能性を広げる施工管理の未来とは
「仕事が好き。仲間が好き。会社が好き。」そんな想いを合言葉に、柔軟な発想で不動産ビジネスの未来を切り拓くザイマックスグループ。今回お話を伺ったのは、工事事業部を統括する執行役員土持様。不動産マネジメント会社の工事事業部として目指す姿とは何か、そして求められるスキルやザイマックスグループの魅力について、お話を伺いました。
全国の工事事業を牽引する─執行役員 土持様の挑戦

▲ インタビューにお答えいただいた土持様
土持様のミッションについて
私は役員という立場で、東京だけでなく、名古屋・九州・北海道を含めた全国のザイマックスグループの工事事業全体を見ています。
現在の私の主なミッションは、大きく3つあります。
一つ目は、工事事業を当社の主力事業の一つとしてしっかりと収益化させること。
二つ目は、安全管理の徹底。
事故を起こさないことは、どんな局面でも最優先されるべき責任だと考えています。
三つ目が、施工の技術力向上です。
近年、建設業界は人手不足にも関わらず、建設投資額の増加傾向が続き、加えて維持修繕工事やリニューアル工事の引き合いも高まり、ザイマックスグループにとっても工事受注拡大のチャンスとなっています。
一方で、維持修繕工事は、環境問題や不動産の使い方の変化などによりメニューの多様化もしているため、さらなる技術力や提案力を求められる工事が増えてきている状況です。
私たちは全国に拠点を展開しているからこそ、東京だけが突出するのではなく、全国どこでも同じ品質、同じ技術レベルで工事ができる体制をつくることを大切にしています。そのためには、東京からだけではなく、それぞれの工事案件から発生する技術や仕組みを全国に展開し、コンプライアンスや施工基準を横断的に守っていける組織運営が求められます。
入社経緯~入社理由ーゼネコンからザイマックスへ──
私は、もともとゼネコンで土木工事の施工管理をしていましたが、2004年にザイマックス(当時はザイマックスアルファ)に転職しました。背景には、当時進んでいた公共事業の削減によって、土木業界の将来性に不安を感じていたことがあります。そこから、新しい分野へのチャレンジを模索していました。
そんな中、あるテレビ番組で、新宿の映画館を焼肉店へと改装する様子、いわゆる不動産の「コンバージョン(用途転換)」の特集を見て、「建物の価値を再生する仕事も面白いなぁ」と強く惹かれたんです。そこから不動産業界、特に「管理・運営」に興味を持ち、調べる中で出会ったのがザイマックスでした。
ザイマックスを選んだ理由は、自由で多様性のある社風にあります。入社時の面接で「この会社は他とは違う」と感じたのを今でも覚えています。さまざまな業界から人を集めていて、専門性にとらわれず、新しい価値観を受け入れる懐の深さがありました。もともとリクルートから派生した企業ということもあり、「既存の枠にとらわれず、自ら未来を設計していく」という挑戦者のマインド、「何もないところから道を作る」というベンチャー精神に満ちていて、自分もその一員になって挑戦したいと思えたんです。
入社後は約18年間プロパティマネジメント業務を担当し、不動産の価値を最大化する仕事に取り組んできました。2021年からは工事事業部へ異動し、施工管理の経験も活かしながら、再び現場に近い立ち位置で新たなチャレンジを続けています。
「オールラウンドに成長できる環境──ザイマックスの技術者キャリア」

▲ 施工図を見ながらユニットで検討会する様子
キャリアパスと会社環境について
当社では、技術者一人ひとりが専門領域を深めながらも、より広い視点で仕事を担える“オールラウンド型”の成長を推奨しています。たとえば、建築を経験してきた方が、入社後に電気工事や空調の領域にもチャレンジし、必要に応じて資格を取得していくようなキャリアパスも、ごく自然なことと捉えています。特定の分野を突き詰めたいという方にはその道を尊重しつつも、まずは幅広く業務を経験してもらうことを基本としています。
実際、社内には建築出身の技術者が多く在籍しており、今は電気の経験者を積極的に求めています。電気や管工事などの専門性をお持ちの方には、不動産業界に結びつかないイメージを持たれがちですが、電気のスキルは当社にとって非常に価値のある武器になります。
キャリアアップの道としては、技術力の向上はもちろん、現場マネジメントやチーム統括のスキルを評価して、マネージャー職への登用につながる仕組みがあります。昇進はあくまで「技術×マネジメント力」の両軸で捉えています。
スキルを高めるための教育機会も充実しており、ユニットごとに外部研修や大規模工事の見学会、メーカー研修、勉強会などへの参加を柔軟に提案・実施しています。「こんなことを学びたい」という現場からの声を起点に、チーム全体で成長する風土が根づいています。
最も大切なのは、「成長したい」という意欲です。貪欲に学ぼうとする姿勢が、当社で活躍する上で最大の武器になります。
「施工検討会」で広がる知識と改善の輪-トラブルも次の成長に変える-
施工管理の現場では、日々さまざまな課題やトラブルに直面します。特に技術的な知識や経験が求められる場面も多く、必ずしも全員がすべてに精通しているわけではありません。そこで当社では、「施工検討会」という仕組みを設けています。
施工検討会は、工事に詳しいメンバーが集まり、それぞれの現場で起きている課題や問題点に対して「どうすればうまく進められるか」「もっと良い方法はないか」をチームで議論する場です。実際に起きてしまったトラブルについても、「なぜそのトラブルが起きたのか」という根本原因に向き合うことを大切にしており、「誰かを責める」ことが目的ではなく、「次にどう活かすか」という前向きな改善のための場になっています。
こうした議論の内容は、チームや部署全体に共有され、組織全体の学びや成長につなげる仕組みになっています。検討会に参加するメンバーからは「学びが多い」「純粋に楽しい」といった声もあり、現場の雰囲気を良くしながら技術力も高められる良いサイクルが生まれています。
チーム全員で学び成長する──ザイマックスが目指す施工管理の現場力

施工管理職のチームの雰囲気と組織づくりで大切にしていること
現場で働く施工管理のメンバーたちは、とてもフラットな関係性を築いています。私たちは、いわゆる“縦社会”を目指しているわけではありません。むしろ、建設業の新しい価値観をつくっていこうという意識のもとで、組織やチームづくりを行っています。
そのため、上司だから、年次が上だからといった理由で遠慮するのではなく、誰でも気軽に相談や質問ができる風通しの良さを大切にしています。実際に、入社3年目の若手社員が「ちょっといいですか?」と私のところへ直接話しに来ることもありますし、それが当たり前の雰囲気になっているんです。
知識や経験の幅を広げていくためにも、立場に関係なく意見を交わせる関係性は不可欠。そんな組織文化をこれからも育てていきたいと考えています。
工事事業部として、働き方の工夫や業務効率化の取り組みについて教えてください.
工事事業部では、1人あたり月に10件ほどの工事を担当することもあるため、現場間の移動時間がどうしても多くなってしまいます。そうなると、毎回会社に戻って書類を持って次の現場に向かうというのは、かなりのロスになってしまうんです。働く時間ばかりが長くなってしまうというのは避けたい。
そこで、時間を有効に使うために、たとえば移動の合間に自社サテライトオフィスの「ジザイ」を使ったり、工事が行われている物件の管理室をワークスペースとして活用したりと、働く場所を柔軟に選べるようにしています。不動産の管理業務も行っている会社ならではの利点を活かして、各現場の施設を活用できるのは大きいですね。
また、最近はオンライン会議が当たり前になってきているので、全員にパソコンとiPhoneを貸与し、交通手段や通信手段を活用しながら、現場にいながらでも打ち合わせや情報共有ができる体制を整えています。わざわざ全員が集まらなくても、必要な情報交換はスムーズに行えるようになりました。
こうした取り組みを積み重ねた結果として、残業時間の削減にもつながっていると実感しています。
技術力の底上げと横のつながりを促進する「テクニカルユニット」制度
ザイマックスでは、入社後の業務習得を個人任せにせず、組織的なサポート体制を整えています。その代表的な取り組みが前項目にてお伝えした「テクニカルユニット」と呼ばれる制度です。これは、内装、外壁、設備、法令(コンプライアンス)、コストの5つの専門分野に分かれたグループ活動で、所属社員はそのいずれかに参加します。
ユニットへの配属は、得意分野を伸ばすこともあれば、あえて苦手分野を学ぶこともあり、目的に応じて柔軟に選択することができます。また、チーム内だけでなく、他部署や地域(名古屋、九州など)をまたいだ参加が推奨されており、組織全体での知見共有と横断的な人脈形成が促されます。
このユニット活動では、たとえば「法改正の動向」「先進的な現場の見学レポート」など、現場で得た知見を共有し合う場としても機能しています。活動頻度は月1~2回ほどの不定期開催で、半期ごとに成果発表も行われています。2023年から本格的にスタートし、現在は第2フェーズとして、5つの分野の融合による新しい学びのスタイルも模索されています
このように、社員一人ひとりが自ら学び、成長していける環境づくりに力を入れているのがザイマックスの特徴です。大事なのは、「仕事を通じて自己実現したい」という気持ちを持ち続けること。私たちは、そんな“自立した職業人”の集合体を目指しています。
最も注意を払って部下に指導・意識しているポイントはどこですか?
建設業って、やっぱりさまざまな法令に縛られている業界・業種なんです。だから、何かトラブルが起きたときには人命に関わることもあるし、会社の売上や信頼、いわゆるレピュテーションリスクにも直結してきます。だからこそ、「この仕事には大きな責任とリスクがあるんだよ」ということを、日頃から部下たちにもちゃんと認識してもらうようにしています。
それと同時に、「この仕事のやりがいは何か」ということを、言語化して伝えることも意識しています。ただなんとなく「いい仕事だよね」じゃなくて、「俺たちの仕事はこういう価値があるから面白いんだよ」と、きちんと理由を持って伝えられるようにしています。
たとえば、後輩に「仕事ってどんなことが楽しい?」って聞いたときに、「なんとなく楽しいです」ではもったいないですよね。また、後輩が先輩に「どんなところが楽しいんですか?」と聞いたときにも、曖昧に答えるんじゃなくて、「○○の部分が面白いんだよ」って、自分の言葉で説明できるようにしようって、よく話しています。
施工管理の経験に“+α”を──新しい価値をともにつくる仲間を募集

施工管理職に求められるリーダーシップとマインドセット
施工管理職としてリーダーシップを発揮するうえで大切なのは、「会社をより良くするにはどうすべきか」「自分たちの仕事をもっと良くしていくにはどうすればいいか」と、視座高く物事を考えられることです。ただ言われたことをこなすだけでなく、主体的に周囲を巻き込んで動ける人が求められています。
たとえばスポーツ等の監督像で例えると、今の時代に求められるのは鉄拳制裁型ではなく、選手の可能性を最大限に伸ばし、引っ張っていく指導者。そんな風に、共感と信頼をベースにチームをまとめていけるリーダーであってほしいと伝えることもあります。
また、責任者を目指すうえで重要なのは、やはりコミュニケーション力。報告・連絡・相談といった基本はもちろん、新しいことにも臆せずチャレンジし、変化を楽しめる柔軟な姿勢も欠かせません。
私たちの会社はまだ若く、変化の多いフェーズにあります。ただ施工管理をこなすのではなく、仕事を通じて「会社をどう良くしていくか」を一緒に考え、行動していく。そんな“経営者的視点”を持つことも、これからの施工管理職には求められる素養のひとつです。
施工管理職として、誇りを感じるポイントや実感できる成果
我々はもともと、不動産の運営管理からスタートした会社です。ビルを所有されているオーナー様の不動産価値を最大化することが、私たちのメインミッションなんですね。そのために、施工管理としてどんなことができるかを常に考えています。
たとえば、「こういう工事を提案しよう」とか、「より良いリニューアルをするにはこうしたほうがいいよね」っていうふうに。不動産の価値を高めるための提案と施工を通じて、オーナー様に貢献できる。自分たちはそういう“価値をつくる工事会社”なんだと、そこに誇りを持って取り組んでいます。これは、ここ2年くらい特に意識してやってきたところですね。
実際に提案が受け入れられて工事件数が増えたり、売上が上がったりすると、それがやりがいにもなります。しかも工事の数が増えるってことは、難易度の高い案件も少しずつ増えてきているということ。今までできなかったことができるようになって、知識も技術も深まっていく。その成長実感がモチベーションになります。
うちは新築工事はやっていないので、地図に残るような仕事ではありません。でも、地図に残っている建物を、より良くする仕事をしているんです。たとえば、家族やパートナーに「どんな仕事をしてるの?」と聞かれた時に、「今あるものを、もっとよくする仕事をしてるんだよ」って胸を張って言える。そういう仕事にやりがいや達成感を感じています。
結果的にそれが売上に繋がって、給与にも反映されていったら、もっと幸福感にも繋がると思うんです。そして、さらにやれることが増えていけば、次はワクワク感にも繋がっていく。今は、そんな未来を目指して取り組んでいるところです。
応募を検討されている方へのメッセージ
せっかくこれまで積み重ねてきた経験があるなら、それをさらに発揮できる場所で働きませんか?私たちは、今ある仕事だけを見るのではなく、その先の未来を見据えて新しい工事や仕組みを生み出していきたいと考えています。
第二新卒の方もいますが、採用時にはコミュニケーションスキルと成長していきたい思いがあるかどうかを重要視しています。
「自分の強みを活かしたい、でも新しいことにも挑戦してみたい」そんな思いをお持ちの方と、ぜひ一緒に働きたいですね。ご応募お待ちしています。

建キャリNEXT シニアコンサルタント
杉原 倫代
大学卒業後、百貨店へ入社。
総合職として、販売・人事・総務を経験する。
その後、現在の人材紹介業へ転身。建設業界の技術者様をメインとしたコンサルタントを担っている。
愛知県名古屋市生まれ、名古屋育ち、二児の子育ても奮闘中。