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一級建築士・二級建築士・木造建築士の比較と転職に有利な取り方・注意点についてエージェントが解説

更新日:2026年02月02日

記事まとめ(要約)

  • 転職活動で評価されやすいのは 「資格 × 実務経験」のバランス
  • 無資格のままだと、業務の範囲が頭打ちになりやすい
  • 一級建築士保有者の平均年収は約800万円以上が一般的
  • 木造建築士は住宅領域で強みを作りたい人の有力な選択肢

建設業界で働いていると、「資格がないとキャリアが伸びにくいのでは?」「このまま現場だけで大丈夫?」と不安になる瞬間があるかもしれません。とくに設計や監理に関わる仕事を目指すなら、建築士資格は避けて通れない存在です。

本記事では、資格取得と転職をセットで成功させたい方向けに、 一級建築士・二級建築士・木造建築士の違い、試験の概要、受験資格と実務経験の積み方、そして「働きながら資格を取り、実務も同時に積み上げる」などの現実的なステップについて解説をします。

この記事の編集者
梶井 龍一郎

建キャリNEXT シニアコンサルタント
梶井 龍一郎

大学を卒業後、企画営業に従事
転職し20年以上人材業界に携わる。
現在は技術者をメインとしたキャリアサポートと人材教育を10年以上行っており、
累計6,000人以上の転職支援をサポートしている。
東京都出身、二児の父。

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目次

・建築士資格は【転職を有利】にする。でも「資格だけ」では意味がない ・無資格のままだと書類選考が不利?建築士資格が「必要」な理由 ・一級建築士と二級建築士の違い|設計できる範囲と取得要項 ・木造建築士という選択肢|住宅領域で強みを作る方法 ・一級建築士と二級建築士保有者の平均年収は? ・まとめ|建築士資格は「ゴール」ではなく、転職とキャリアを伸ばすためのスタート

建築士資格は【転職を有利】にする。でも「資格だけ」では意味がない

【資格 × 実務経験】が転職で評価される

結論からお伝えすると、建築士資格は転職市場で確実にプラスになります。 ただし、資格を取った「だけ」では、理想の転職は実現しません。

企業が本当に見ているのは、資格の有無だけではなく「入社後すぐ戦力になれるか」です。 つまり、評価されやすいのは 「資格 × 実務経験のバランス」です。

だからこそ重要なのが、今の仕事を続けながら資格を取り、実務と同時に積み上げること。 これが、もっとも現実的で失敗しにくい転職成功のルートです。

無資格のままだと書類選考が不利?建築士資格が「必要」な本当の理由

無資格でも働ける。でも「責任ある仕事」ほど資格が必須になる

建設業界は無資格でも働けます。施工管理の補助、現場の段取り、資材手配など、現場を支える仕事は数多くあります。 ただし「設計」や工事監理など、法的に責任を負う領域は建築士資格が必要です。

特に30代以降になると、「資格がない=設計責任を任せづらい」という理由で、 書類選考の段階で弾かれてしまうケースも増えてきます。 同じ現場経験年数でも、建築士資格の有無で応募できる求人の幅が大きく変わるのが実情です。

無資格のよくある悩み:任せてもらえる範囲が【頭打ち】になりやすい

無資格のままだと、経験年数を重ねても最終判断や対外的な説明責任を伴う業務に入りづらいケースが多く見られます。 たとえば、図面作成の補助や現場調整は任されるようになっても、確認申請の名義人になれない、工事監理で正式な責任者になれない、設計の最終決裁に関われない、といった「一線」を越えられない状態です。

現場では「実務は回せるのに、資格がないから責任者にはなれない」「後輩に指示は出しているのに、評価や肩書きが変わらない」といった状況が起こりやすく、結果として仕事量だけ増えて、裁量や年収が伸びにくいという悩みに直結します。

資格はゴールではありませんが、設計や監理といった責任ある領域に踏み込むための「公式なパスポート」のような存在です。無資格のまま頑張り続けるよりも、早い段階で資格取得を視野に入れることで、任される仕事の質・評価・将来の転職可能性を大きく変えることができます。

一級建築士と二級建築士の違い|設計できる範囲と取得要項

一級建築士と二級建築士の比較
一級建築士 二級建築士
設計・監理できる範囲

原則すべての建築物

大規模商業施設・公共施設・病院・学校・オフィスビルなどにも対応。責任者ポジションに直結しやすい

主に中小規模(住宅中心)

戸建住宅・低層集合住宅・小規模店舗が中心。 住宅領域の転職と相性が良い
取得要項(押さえておきたいポイント)
・受験には指定学歴または実務経験が必要
・学科+製図の2段階試験
・出題範囲が広く学習量が多い
・受験資格のハードルが比較的低い
・住宅実務と内容がリンクしやすい
・働きながらでも現実的に取得しやすい
転職市場での評価の違い
・ゼネコン/デベロッパー/設計事務所で高評価
・設計責任者/管理職クラスを狙いやすい
・年収の上限が伸びやすい
・工務店/住宅メーカー/リフォーム会社で需要が安定
・設計担当化+資格手当で年収アップしやすい
結論

資格だけを取りに行くのではなく、
「働きながら資格+実務」を同時に積むことが転職成功の近道

重要なのは、「どちらの資格が上か」ではなく、理想のキャリアからの逆算です。

「どちらの資格が上か」ではなく、自分がどの領域で働きたいのか、どんなキャリアを築きたいのかです。

大規模建築やマネジメント領域を目指すなら一級、住宅設計や地域密着型の仕事から設計キャリアを築きたいなら二級、というようにゴールから逆算して選ぶことが失敗しないポイントになります。

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木造建築士という選択肢|住宅領域で強みを作る方法

建築士資格といえば「一級」「二級」が一般的ですが、もう一つ知っておきたいのが木造建築士です。木造建築士は、その名の通り木造建築物に特化した設計・工事監理ができる資格で、戸建住宅や木造アパート、小規模な木造施設など、住宅領域を中心に活躍できます。

特に、地域密着型の工務店や住宅会社、リフォーム会社では、「木造をきちんと設計・監理できる人材」へのニーズは根強く、 実務経験とセットで評価されやすい資格です。

ただし注意点として、転職市場では二級建築士のほうが求人が多く、企業側も評価しやすい現実があります。 木造建築士は専門性が高い一方で、募集企業が限られるため、最初から木造に絞ってしまうと選択肢が狭くなりがちです。

そのため資格取得を考えている場合は、 まず二級建築士を取得して転職の土台となる市場価値を作り、そのうえで住宅設計に関わりながら、必要に応じて木造建築士で専門性を深めていく という順番がおすすめです。

住宅設計や木造分野に興味がある方は、ぜひ一度、木造建築士についても確認してみてください。

実際に「最初から木造建築士だけを取得した結果、転職先が限定されてしまった」という相談も少なくありません。まずは間口の広い二級建築士で土台を作り、そこから住宅×木造へ寄せていくほうが、キャリアの自由度は高く保てます。

一級建築士と二級建築士保有者の平均年収は?

建築士の年収は、保有資格(一級/二級)に加えて、経験年数・所属企業(設計事務所/ゼネコン/デベロッパー等)・担当領域(設計/監理/PM)によって大きく変わります。 ここでは目安として、資格別の平均年収イメージを整理します。

一級建築士保有者の平均年収

一級建築士の平均年収は約800万円~が一般的です。 大手設計事務所やゼネコン、デベロッパー、プラント・不動産系企業では1000万円以上に到達するケースも珍しくありません。特に大規模建築や公共施設、複合開発など高い責任と専門性が求められる設計・監理ポジションほど評価が高く、プロジェクトマネージャーや管理職クラスになると年収が大きく伸びる傾向があります。
出典:政府統計の総合窓口(e-Stat) 賃金構造基本統計調査

二級建築士保有者の平均年収

二級建築士の平均年収は約500万円~が一般的です。 住宅設計、工務店、リフォーム会社、地域密着型の設計事務所などで安定した需要があり、資格手当や設計担当への昇格によって年収が上がりやすい職種です。 ※建キャリNEXTの掲載求人(2026/1/30時点での算出)

もし今の条件が適切かどうか知りたい方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度、私たちにご相談ください。あなたのご経験や資格状況を踏まえたうえで、市場価値や今後の選択肢を整理させていただきます。

まとめ|建築士資格は「ゴール」ではなく、転職とキャリアを伸ばすためのスタート

本記事では、一級建築士・二級建築士・木造建築士の違いや取得要項、平均年収の目安、そして資格取得希望者が現実的にキャリアアップしていくためのステップについて解説してきました。

改めてお伝えしたいのは、建築士資格は転職を有利にしますが、資格だけでは意味がない という点です。企業が評価するのは「資格」そのものではなく、資格を活かせる実務経験と、入社後に任せられる役割です。

そのため無資格の方は、まず二級建築士で基礎と市場価値を作り、働きながら設計や監理に近い実務経験を積み重ね、必要になったタイミングで一級建築士や木造建築士へステップアップしていく、この流れがもっとも現実的で失敗しにくいキャリア形成ルートになります。

「資格を取ってから考える」のではなく、「働きながら資格を取り、実務と同時に積み上げる。」これが、年収・仕事内容・将来の選択肢を広げる近道です。

もし今の年収や働き方が適切なのか分からない方、資格をどうキャリアに活かせばいいか迷っている方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度、私たちにご相談ください。あなたのご経験や資格状況を踏まえたうえで、現在の市場価値や今後の選択肢を具体的に整理させていただきます。

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